オトコ産婦人科医のイギリス奮闘記

胎児医療研修をすべく2015年に英国に移住しました。医療面で驚いたこと、日常生活で苦労したことなどを記録しています。

Tier 2 Work VISA 延長 - 自力で簡単

イギリスで就労する時には、就労ビザかワーホリビザが必要になります。

Work VISAといってもたくさん種類があるので、GOV.UKで確認しましょう。

Work visas - GOV.UK

 

その条件や手続きは頻繁に変更されており、集めなければならない資料も様々なため、VISA申請を代行する業者に10-20万円支払って手続きする方が多いと思います。

 私自身、最初のTier2 VISAを申請する時には10万円ほど支払って申請書類を作ってもらいました。

 

しかしイギリスにきて2年、Tier 2 general VISAの延長をする際、

 - NHSの健康保険料 + VISAの料金 = 約20万円

 - 代行業者が請求してきた料金が、上記+約30万円

 がかかることが判明。

正直この30万円を支払える余裕がなかったため自力でやることを決意しました。

結果的には本当に簡単で15分くらいで申請フォームの入力が完了しました。

 

このオンライン申請フォームにアクセスし、聞かれたものを一つ一つ答えていけば、必要な金額、必要な書類などがわかります。そのままVISA申請センターの予約もできます。

https://visas-immigration.service.gov.uk/next

 

イギリス国内にいて、職場(sponsor)の変更なくVISAを延長する場合に限られるかもしれませんが、とりあえずとても簡単にできました。当日は、朝予約通りの時間に行き、パスポート・BRPカード・申請書(上記オンライン入力フォームを入れてくと勝手にPDFが作成されて印刷できるようになっています)を提出します。約2時間半でOKの連絡がきて帰路につきました。BRPカードは約5日で自宅に届きました。

 

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※ちなみに、自宅に全然いないから受け取れないよ、という方も心配いりません。不在届から、再配達の場所指定ができたので、職場の受付での受け取りを申し込みました。受付に運転免許書やパスポートなどを預けることで、代理受け取りも可能でした。

※自力でVISA申請される際は、自己責任でお願いします。

シャワーにホースをつなぐ

誰かの役に立つのかわからない情報です。

 

庭の掃除のために、Argosでホースを書いました。

こんなやつです。 Compact Patio Hose Reel - 11.5m453/9663

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写真の左下にあるように、ガーデンの蛇口にも、キッチンの蛇口にも合うようにコネクターがついていました。しかし、家の構造上、キッチンじゃなくてシャワーのヘッドを外してそこにホースを繋げたい!

そんな簡単な欲求なのにイギリスの大手ホームセンターのB&Qなどに行っても、そんな変換アダプターはないと。

 

結局アマゾンで 1/2 to 3/4 というコネクターを注文して、ばっちりシャワーホースと一般のホースを繋ぐことができました。シャワーにホースを繋ぐって、結構ニーズあると思うのですが、なかなか情報見つからず苦労したので記録しました。 

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3/4" x 1/2" MALE x MALE REDUCTION NIPPLE UNION FITTINGS CHROME PLATED BRASS

 

 



 

 

 

 

 

胎児医療国際学会

第17回 FMF World Congressへの参加のため、アテネにきています。

FMFは胎児医療をサポートするためのチャリティ団体で、オンラインコースや研究費助成などを行なっています。この5日間の会議では、ここ10年分くらいのまとめから最近の話題まで幅広く話されるので、若手にも玄人にも勉強になる学会です。

今年の参加者は約2500人。日本からも15名ほど参加者がいました。

国によって、倫理的な価値観や法的な制限が異なるなか、純粋に医学として患者さんのために何がベストなのかを皆で議論する場があることはとても嬉しいことです。

この学会に参加するのは7回目。同じテーマを取り組み続けているチームの進捗状況を聞きモチベーションも上がります。

 

この学会中に、日本で何をするかアイデアが湧いてきます。

ピアサポートのアプリを作ること、海外の医療機関と連携して胎児治療を行うこと、NPOという組織を作って患者会と連携すること、色々な考えが浮かび、実現しています。今年はFMF Japanの立ち上げ、本格的に行っていきます。

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最初の難関:家探し

イギリスに入国して数日間、ひたすら家を探してました。

家のタイプも日本とは全く異なりますし、日本のピタットハウスエイブルみたいなサイトも見つからず、本当に苦戦しました。家のタイプや賃貸事情に関してはここが参考になりました。

 

そして驚いたのが家賃の高さ。

キッチンシェアでも、20万円/月ほど。(当時1£ = 約200円)

さらに、前の住所や職場、学校などの情報がしっかりしていないとなかなか契約できないという難点もありました。結局、仕事が始まるまで一時的に学生寮を借りて済むことになりました。家自体は広いラウンジ・プール・シアタールームなどもあってとても贅沢気分でしたが、フラットメイト(キッチンを使う仲間たち)が片付けを全くしないタイプの方々で、結構ストレスも溜まる生活でした。

 

今回は学生寮という選択をしましたが、そのほかの家探しの方法もいくつかあります。

ルームシェアの空き部屋探し 現地サイト Gumtree   SpareRoom

              日本人コミュニティ MixB

短期間からの空き部屋探し  Airbnb

日系不動産での賃貸探し  エイブルロンドン

 

ロンドンバスが置いてあるラウンジ

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プールとジム(ジムは左のほうにちらっと見えます)f:id:nokohayashi:20180618082027j:plain

ロンドン初日

ロンドンに着いたのは2015年12月2日。真冬でした。ANAでの移動だったので、移動中は海外行く実感もまだなかったのですが、Heathrow Airportに着いて周りがBritish Airlineばかりで、ついにロンドンにきたんだなと。 f:id:nokohayashi:20180610040110j:plain

元々荷物少ない人なので、スーツケース(中+小)、自転車の3点で移住しました。

ロンドンの地下鉄はおもちゃみたいに小さいので、この自転車を空港から街中に移動するのがかなり辛かったのを覚えています。

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 住む場所も決めていなかったので、最初の1週間はロンドン中心部にあるホステルの6人部屋で生活していました。

 

 

いざロンドンへ!

日本の医学部を卒業して5年目、イギリスの大学病院での臨床研修の機会を得ることができました。 

医師の留学というと、ドイツやアメリカというイメージがあるかと思います。自分自身も、医学部在学中にはアメリカ留学を夢見てUSMLEの対策をしていました。イギリスは全く眼中にありませんでした。

実はこのブログ開始時点で、渡英後2年半が経過しています。イギリス留学に関する情報はとても情報が少なく、色々聞かれることも増えてきたので、記憶が残っているうちに記録として残そうと思っています。 

留学までの経緯、生活のこと、就労ビザのこと、医師免許制度のこと、英語から逃げ続けてきた僕がいよいよ英語と奮闘していること、差別的な態度をとられて悲しかったこと、などなど、いざ書こうと思うと様々な記憶が蘇ってきます。

マイペースに書きますが、よろしくお願いします。

 

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